- 指輪の写真に込める想い -
婚約指輪:大切な人と添い遂げる決心の象徴
結婚指輪:たとえ困難に出会っても、乗り越えて幸せになるって、誓いの印
「結婚してください!」と片膝を立てて彼女へのプロポーズ…そこへ辿り着くまでにはさまざまな想いや覚悟があって、楽しいことばかりじゃなく、喧嘩や意見の食い違いもあったはず。それを全部ひっくるめて「ずっと一緒にいたい」って思ったからこそのプロポーズ…そんな大切なお二人の想いがこもっている指輪、だからカップルにあった素敵な指輪のお写真を残してあげたい。フォトグラファーとして、新郎新婦のお写真を撮る際、それぞれのカップルにあった"物語のあるお写真"を撮るように心がけています。だからこそ、結婚式の撮影や前撮りをする際、新郎新婦の写真はもちろんですが、ブーケや小物、二人のこだわりのアイテムの物撮りもたくさんします。その中でも指輪の撮影には特に気を遣います。他の色が反射して写り込んでしまい、実際の指輪の雰囲気が変わってしまったり、光の当て具合によっては輝きが増したり半減したりと、指輪はすごく繊細なものだからです。指輪も同様にお二人のムードにあった撮影をします。指輪の撮影は、挙式当日のお支度時間や披露宴中の限られた時間で行います。だから、いつもベストなライティングで出来るとは限りません。カメラバックに小さなLEDライトを忍ばせておき、時には六角プリズムをカメラレンズに当ててダイヤモンドの輝きを演出することもあります。
今回のお二人の指輪は、「かっこいい・クール」な感じで仕上げました。紺色の指輪ケースが指輪を引き立てるように、お二人の思い出のアイテムは少しビンテージ風に編集しました。新郎新婦のお支度はホテルのお部屋だったので、指輪の撮影にはお部屋にあったガラス製のコーヒーテーブルの角を使い、ホテルの部屋のライトが温かみのある色だったので、カメラの色温度を少し下げて全体が青っぽくなるように設定し、背景の色と指輪のケースの色がマッチするようにしました。レンズは指輪の細部まで綺麗に写るようにCanonのマクロレンズを使用しています。背景のぼかしを最大にできるように三枚の写真を撮りました。一枚は新婦さんの指輪にフォーカスを当てて、もう二枚は新郎さんの指輪とブランド名にフォーカスを当てて撮影。それを後ほどフォトショップで一枚の写真に仕上げました。
その場では取り除けなかったホコリなどもフォトショップで綺麗にお掃除をして完成です。
物撮りの際、仕上がりをイメージしてライティングや背景を決めるのが最も重要。例えばピアスはビンテージ風に仕上げたかったため、少し黄色を足す。真珠はピュアなイメージを持たすために白を多めに。新郎さんのお気に入りアイテムは男らしい印象に。
仕上がりのイメージが出来れば、あとは想いを込めてシャッターを押すだけ!
結婚式の撮影や前撮りをされるお二人は、ぜひ指輪やお気に入りのアイテムのお写真も「こだわって」残してみてはいかがでしょうか?
お二人が一生大切にしていく物だから、ベストな仕上がりになれば幸いです。
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